公益社団法人川崎市看護協会
会長 堀田 彰恵
市民生活のすぐそばにある看護職能団体として
日頃から、川崎市看護協会の取組へのご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。6月26日に開催されました令和7年度通常総会、理事会におきまして、会長として3期目を務めさせていただくこととなりました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
会長に就任して以来、市内看護職と市民に身近な看護協会として、川崎市看護協会らしい活動を探求し、協会役員、事務局と共に取組を進めてまいりました。
当協会は、市民の健康と安心を守るためにCOVID-19感染拡大第5波の際の区役所健康観察業務への支援を行い、「プレパパプレママ教室」のハイブリッド開催による対象拡大、市医師会事業「川崎市休日(夜間)急患診療所」の看護管理業務の受諾など事業を拡大してまいりました。
各常任委員会においても、それぞれに創意工夫しながら、地域に密着した新たな取組にチャレンジしています。災害・救護・ACPほか看護の視点からの啓発普及を地域に直接届ける活動も活発になり、市民からの感謝の声が届き、依頼の件数も増加しています。
医工看連携による技術開発でケアの未来を切り拓く「プロジェクトCHANGE」「かわさきケアデザインコンソーシアム」への参画も川崎市内のネットワークがあってこその当協会ならでは可能となった取組です。
川崎市内の看護師人材の確保と定着は、地域の医療を守るために重要な課題であり、現在、川崎市医師会との連携のもと就労相談の充実により、相談者の就労を後押しする体制づくりを進めています。また、昨年度、当協会が行った川崎市に対する要望行動により、市も当協会との意見交換の場を定期的に設け、具体的な対策の検討に着手しています。
こうした協会における取組の充実とは裏腹に、会員数が5年前に比べ約1,000人が減少し4分の3になってしまいました。取組成果について、会員や市内看護職へのお伝えが十分でなかったことを反省しており、今後は、会員の皆様に向けた発信を強化していきたいと考えています。この協会を設立され継続してきた川崎の看護の先輩方のご苦労に思いを馳せます。
一人でも多くの看護職に川崎市看護協会の仲間になっていただき、取組を応援していただきますようお願いいたします。
引き続き、皆様のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
公益社団法人川崎市看護協会
会長 堀田彰恵
「なぜ、川崎市に看護協会があるの?」に応えて~設立経過の概要~
昭和の終わりから平成の初めにかけて、神奈川県看護協会川崎支部が川崎市の深刻な看護職不足の改善と看護の質の向上、市民の健康問題に対応した取組を進めるため、看護職の現任教育の場や看護活動の拠点が欲しい、という要望を川崎市に対して行いました。これを、市が受けとめ、支部に「ナーシングセンター構想」検討を委託。平成3年3月に検討の結果を市長に答申し、平成5年9月に「川崎市ナーシングセンター」が開設されるに至りました。
当時、県協会川崎支部は、平成4年2月から支部事務所を構え、ナーシングセンター開設後はその管理運営を担いながら、平成7年8月にかわさき訪問看護ステーションを立ち上げるなど、非常に活発に活動していました。その後、さらなる取組充実のため法人格取得の案が持ち上がり、臨時総会に諮った結果、会員の総意として法人化取得を進めることとなりました。神奈川県看護協会からのご支援をいただき日本看護協会のご理解も得ることができたとの記録があります。県協会から分離独立したと捉えられがちですが、記録資料から、発足当時、川崎市看護協会は県看護協会川崎支部としての両面を持った一体的な団体との認識がうかがわれ、法人格取得は事業拡大の必要からだったようです。
このことに携わった先輩方の情熱と努力たるや、相当のものであったと感じます。
ホームページ内の「看護協会の歩み」をご参照ください。